多額の預貯金を所有している夫の成年後見人に妻がなれますか?

相談内容

「夫が、認知症を患い、自分で財産管理ができなくなりました。
成年後見制度を利用して、きちんと夫の財産を管理していきたいと思っています。
夫婦でありますので妻の私が成年後見人候補者で手続きをしようと思います。
夫は多額の預貯金を所有していますが、何か注意することはありますでしょうか?

結果

裁判所から後見制度支援信託の利用を促される可能性があります。

コメント

成年後見開始申立において親族を後見人候補者にすることは可能です。

親族間で紛争性があったり、他の親族から反対される等の事情がなければ候補者となっている親族が成年後見人に選任される可能性はあります。

しかし、親族が成年後見人に就任し、かつ、成年被後見人が多額の資産を所有されている場合には、裁判所から後見制度支援信託か成年後見監督人の制度の利用を促されます。

後見制度支援信託を利用する場合、信託銀行との契約を行うために、専門職が一度成年後見人に就任し、手続き終了後に辞任し、親族の方が成年後見人に就任するという流れになります(専門職と親族の方が同時に成年後見人に就任する場合もあります)。

また、後見制度支援信託を利用する場合、親族後見人が手元で管理する現金・預貯金は日常的な支払をするのに必要十分な金銭のみとなり、それ以外の通常使用しない現金・預貯金は信託銀行に預けることとなります。そして、信託銀行に預けた現金・預貯金は家庭裁判所が発行する指示書がなければ入出金等ができなくなります。

なお、後見制度支援信託を利用の適否は成年被後見人の置かれている状況や資産の内容等、個別の案件ごとに異なります。

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