相談解決事例

Case

株の相続手続きをお願いしたいです。

事例

先日、弟が亡くなりました。

弟は、生前、株の運用などを好んでよくやっていたようです。

ただ、弟がどこの証券会社と取引をしていたのか、またどうやって相続の手続きを進めていったらいいのか、さっぱりわかりません。

株の相続手続きをお願いできませんでしょうか?

結果

各証券会社とやり取りを重ね、依頼者が株式を相続することができました。

コメント

依頼者の方は、亡くなった弟様がどこの証券会社を利用していたかも把握されてませんでした。

そこで、きちんとした全容を把握するため、まずは、どこの証券会社と取引していたのかを調査するため『ほふり(証券保管振替機構)』に照会を行いました。

ほふりの詳しい説明は省きますが、ほふりに照会をかけることで、被相続人がどこの証券会社に口座をお持ちだったかの調査を行うことができます。

照会のためにほふりに必要書類を送付してから、約3~4週間で照会結果が届きます。

相談者様の場合、ほふりに照会をかけた結果、A証券会社・B証券会社・C証券会社と3社に弟様の口座があることが判明しました。

次に、3社の証券会社に照会をかけて、具体的にどこの株を保有していたかを調べていきます。

その調査結果が全て判明し、やっと被相続人が保有した株の全容が判明します。

その後、相続人が複数名いらっしゃる場合は、遺産分割協議を行い、相続手続きを行っていきます。

今回も、相続人が複数名いらっしゃいましたので、遺産分割協議を行っていただきました。

証券会社における相続手続きの場合、

①株をそのまま相続人名義の証券口座へ引き継ぐ方法

②株を売却して、売却代金を相続する方法 の2つの方法があります。 例えば、②のパターンで相続する場合で、相続人がA証券会社に証券口座を持っていない場合は、一旦A証券会社で相続人名義の証券口座を開設し、その口座に被相続人名義の株式を移してから、相続人名義の証券口座を用いて株を売却する方法を取る形となり、手間と時間がかかることになります。 

 

今回は、①の方法で進めることになり、依頼者の方はA証券会社・B証券会社・C証券会社に証券口座をお持ちでなかったため、それぞれの証券会社で依頼者名義の証券口座を開設していただき、株を引き継いでいただき、手続きが完了いたしました。

 

このように、株などの有価証券の相続手続きは、預貯金の相続手続きとは、違った流れになります。

ですので、今まで証券会社とお付き合いのない方にとっては、なにからどう始めていいのかとお困りになられる方も多いです。

ですので、相続人の方々が、あまり株などに興味がなく、将来相続手続きの際に困リそうだと思われる場合は、生前に株式等を売却されるのも、ひとつの終活対策になるかと思われます。

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