相談解決事例

Case

判断能力が不十分な叔父が年金を受給していないようです。

事例

私には精神疾患を患っている叔父がいます。

叔父は精神疾患のため、判断ができないことが多くあります。そのため、私の祖母が叔父の財産管理などを行っていました。

しかし、その祖母が亡くなり、叔父の身の回りの世話をする者が誰もいなくなりました。

私自身、叔父とは全く付き合いがないため、できれば成年後見制度を利用し、第三者に財産管理を任せたいと考えています。
また、叔父は精神疾患のため長年就労していなかったらしく、年金を受給できる年齢ではあるものの、受給していないようです。

こういった場合、どのようにすればいいのでしょうか?

結果

成年後見等開始申立を行い、後見人に就任後、年金事務所に問い合わせ、年金の受給権について確認し、年金を受給できることとなりました。

コメント

判断能力が欠けたり不足してしまうと、財産管理だけでなく、色々な手続きにも影響が出てくる可能性が高くなります。

そういった場合に、身近に手助けしてくださる方がいらっしゃるといいのですが、誰もいらっしゃらない方もおられます。

そうなると、成年後見制度を利用し、家庭裁判所に成年後見人等を選任してもらい、財産管理や身上監護、各種手続きを行っていくことが必要になってくると考えられます。

 

今回のケースでは、相談者様の叔父様が年金を受給していないという状況でした。

長年就労されていなかったことから、年金が未納付である可能性がありました。
そこで後見人に就任後、年金事務所に問い合わせをし、受給可能な年金があるかどうか調査を行いました。
その結果、国民年金保険を納めていること、老齢基礎年金が受給可能であることが判明しました。

叔父様が年金受給可能な年齢に達する少し前に、叔父様の身の回りの世話をしていた相談者様のお祖母様が亡くなられていたため、叔父様の年金受給申請がされていなかったことが、年金が受給できていなかった原因でした。

年金以外でも申請すれば受給できる助成や給付金も、周りに支援者がいないばかりに受給できていないということはよく起こり得ます。
そのため、判断能力が欠けたり不足している方で支援者がいないなどでお困りの方がいらっしゃる場合は、一度お近くの専門家にご相談されることをお勧め致します。

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