Case
事例
当職が成年後見人に就任している方の事案です。
ご夫婦で生活されており、当職がご主人の成年後見人に就任しました。
奥様がご主人の身の回りのことをされていました。
成年後見人就任直後の面談の際、奥様からご主人宛の郵便物を預かり、その中に「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」という郵便物がありました。
奥様に尋ねてみると、今までも書き方はわからないものの届いたら提出していたとのことでした。
書き方がわからないと仰っていたのでこれまで提出された分についても調べてみることにしました。
結果
きちんと記載されずに提出されていた分について確定申告の訂正をし、国税及び市県民税の還付を受けました。
コメント
公的年金等を受給されている方で源泉徴収の対象となっている方には、「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」が届くようになっています。
しかし、ご高齢になるにつれ、ご自身に届いた書類をきちんと処理することが難しいと感じている方が大勢いらっしゃるということを業務を通して実感しています。
今回のケースにつきましても、ご主人宛の郵便物などを奥様が処理されていましたが、きちんとできているかどうかわからないという奥様との会話から調査を行いました。
ご主人の成年後見人として、税務署や年金事務所に問い合わせをし、実際に足を運び、必要な書類を集めた結果、過去5年分について遡って確定申告の訂正申告を行い、還付金を受けることができました。
認知症等ではなく、しっかりされているご高齢の方でも書類作業が難しくなっているという方はいらっしゃいますので、ご家族にご高齢の方がいらっしゃる方は、一度、家族間でお話されてみるのも一つだと思います。
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