弊所で成年後見制度（保佐）を利用されている、お一人暮らしの方の支援事例です。

ある日、配食サービス業者から「お弁当の受け取りがされていない」との連絡が入りました。ご本人に連絡を試みましたが電話は不通。いつもと違う様子に不安を感じ、急遽ご自宅を訪問したところ、室内で倒れているご本人を発見しました。

直ちに救急搬送され、一命はとりとめましたが、退院後も一人での生活は困難な状態になってしまったため、退院後は施設入所をすることになりました。

ご本人の自宅はエレベーターのない集合住宅の3階にあり、身体的にも環境的にも在宅での生活継続は困難でした。加えて、ご本人自身も「この住まいではもう生活できない」と感じておられました。このような状況を受け、保佐人として病院のソーシャルワーカーや相談支援専門員と密に連携し退院後の入所先を検討しました。ご本人が６５歳未満で介護保険の利用も難しい状況であったため、障害者支援施設への入所を調整し、無事に入所することができました。

この事例は、日頃から関わってその人の生活パターンを把握していたからこそ異変に早く気づくことができ、迅速かつ適切な対応につながった好例です。 また、本人の望む生活に少しでも近づけられるよう、本人に代わって各関係機関と話をして支援することができました。

梅谷事務所では制度的な手続き支援にとどまらず、本人の意思・希望・生活環境を総合的に捉えた支援の実践を心がけております。