Case
事例
工業高校の機械科を卒業していますが、建設業許可を取れますか?
結果
工業高校の機械科を卒業したこと及び実務経験があることを証明して専任技術者としての要件を満たし、無事に建設業許可を取得できました。
コメント
建設業許可を取得する場合、いくつも要件があります。
主なものに、①経営業務の管理責任者がいること、②専任技術者がいることという2つがあります。
①の経営業務の管理責任者とは、要は「経営のプロ」がいるかどうかということです。
例えば、5年以上建設業を個人事業で行っていたり、建設業をしている会社の役員に5年以上就いているということを証明すれば、要件を満たすことができます。
次に、②の専任技術者とは、要は「工事のプロ」がいるかどうかということです。
例えば、一級建築士、一級土木施工管理技士といった国家資格を有していれば、その資格証を提出することで要件を満たすことができます。
また、資格がない場合でも、一定期間の工事の実務経験が証明できれば、要件を満たすことができます。
この他にも、特定の学科を修了して高卒なら5年以上、大卒なら3年以上の実務経験がある場合でも大丈夫です。
特定の学科を修了しての実務経験を証明する場合は、証明する期間が短くて済むので、準備しなければいけない資料も少なくて済みます。
この特定の学科というのは建設業法等で定まっていて、取りたい業種によってどのような学科を卒業していなければならないかが決まっています。
もっとも、学科名は学校によって異なっていたりもするので、審査機関である県の土木事務所にあらかじめ確認をしておくことが重要です。
今回のお客様の場合、工業高校の機械科を卒業されており、鋼構造物工事業という工事の許可を取りたいとのご希望がありました。
そこで事前に土木事務所と打ち合わせをしたところ、卒業された機械科は鋼構造物工事業の学科として認められていることがわかりました。
そこで、お客様に卒業証明書を取得していただき、5年の実務経験を確定申告書等で証明することで、専任技術者の要件を満たし、無事に建設業許可を取得することができました。
建設業許可は、お客様ごとに許可の難易度が変わってくるので、まずはご相談をいただければと思います。
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