Case
事例
「亡くなった祖父から不動産を相続することになりました。早速、名義を変えようとして法務局で登記簿をとったところ、登記されている祖父の名前が一文字違う名前で登記がされていました。このまま相続登記を進めることはできますか。」
結果
無事に、相談者様のご意向通りに名義変更の手続きを完了させることが出来ました。
コメント
不動産登記制度において、所有者は、登記簿に住所と名前により特定をされています。
このとき、住所及び名前が一文字でも異なっていれば、別人とみなされてしまうので注意が必要です。
もし、住所や名前の表記が間違っている場合は、その原因を調査して、正しいものにしていく必要があります。
なお、間違った表記で登記されてしまう原因は、大きく次の2つに分けられます。
①登記申請者のミス
②法務局(登記官)のミス
どちらの場合でも、書類を集めることが出来れば相続登記を進めていくことが出来ます。
必要書類としましては、登記簿や閉鎖登記簿、登記権利証、当時の登記申請に関する書類等を集めていきます。
また、場合によっては、上申書を作成する必要があります。
今回は、複数不動産がありまして、①の場合と②の場合がありました。
①の場合には、必要な書類を揃えることで、無事に相続登記をすることが出来ました。
②の場合には、法務局の登記官と打ち合わせをし、登記官の職権で修正をしていただき、その後に相続登記を進めることが出来ました。
どちらの場合も、人間が手続きをしている以上ミスは起きてしまうので仕方がないことですが、特に①の場合は、登記申請に司法書士が関与している場合がありますので、自分自身より注意をもって業務に取り組もうと思わせられます。
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