相談解決事例

Case

株式の配当金は、どのように相続手続きをすればよいでしょうか?

事例

先日、兄が亡くなり、相続の手続きをすすめています。
相続人は、わたしたち兄弟と甥姪の計4名です。
兄は、証券会社を通じて株式を持っており、配当金の領収書がいくつか届いています。
配当金は、どのように相続手続きをすればよいでしょうか?

結果

株主名簿管理人である、信託銀行へ未受領配当金証明書を発行してもらい、
未受領配当金額を把握、遺産分割協議書にその内容を反映させ、相続手続きを行いました。

コメント

証券会社で株式を保有されている方は多いと思います。

保有する会社ごとの配当金の管理は、証券会社とは異なり、株主名簿管理人※という、主に信託銀行が行っています。ネットで、「〇〇株式会社 株主名簿管理人」と検索すると、該当の信託銀行が確認できます。

※株式会社からの委託を受けて、株主名簿の作成、備置きおよびその他の株主名簿に関する事務を、株式会社に代わって行う者のこと。

 

配当金の受取方法には、以下の4種類があります。

 

①郵便振替支払通知書(または配当金領収証)による方法

②株式数比例配分方式

③登録配当金受領口座方式

④個別銘柄指定方式

 

今回は、①のケースでした。

配当金領収証が自宅に届いている場合、支払い期限内であれば、相続人であることを証明する戸籍などと一緒に郵便局の窓口に配当金領収書を持参すると手続きができます。

ただし、信託銀行に照会をかけることで、配当金領収証がない未受領配当金なども調べてもらうことができます。

配当金を②③④の方法で受け取られていた方の場合、未受領配当金は発生していないかと思いますが、配当金領収証という形で毎回郵便局で配当金を受け取っていた方の場合、郵便局の窓口に行くことを忘れ、そのまま配当金が残ってしまっているケースがよくあります。

ですので、そういったことがないよう、信託銀行に照会をかけることをおすすめいたします。

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