相談解決事例

Case

父母の相続手続きをお願いしたいのですが…

事例

先日、母が亡くなりました。

父は、数年前に既に亡くなっています。

母とは、父が亡くなって以来、疎遠になっていたので、母の詳しい財産状況などを把握できていません。自宅の片付けも含めて、相続の手続きをすべてお願いしたいのですが。

結果

債務調査の結果、ご両親には債務等もなかったため、自宅から出てきた書類等を頼りに、相続手続きを進めていき、預貯金の解約手続き、株式の売却及び不動産の相続登記等を行いました。

コメント

相続人は、3名いらっしゃいました。

当初、お母様の相続手続きのみのご依頼だったのですが、調べていくうちに、お父様の相続手続きも未了であることが判明し、ご両親の相続手続きをすすめることになりました。

 

3名とも遠方のため、法要で帰省されるタイミングにあわせて、遺品整理業者に入ってもらい、自宅の整理を行いました。

ご自宅には、かなりの量の荷物があり、整理するのに、3日かかりました。

また、ご自宅以外にも不動産をおもちでしたので、そちらの物件についても、片付けを行いました。

その結果、ご自宅から、通帳、権利証、有価証券の報告書など、ご両親の名義のものが色々でてきました。

また、相続人の皆様が、ご両親に債務があるかどうかが気になるということでしたので、信用情報機関に照会をかけました。

照会の結果、ご両親には債務等はありませんでした。

 

次に、自宅から出てきた書類等をひとつずつ整理していき、ご両親名義のものについて、各金融機関に照会をかけました。

また、通帳の履歴等を確認したところ、保険料の支払いがありましたので、保険会社にも照会をかけたところ、生命保険の加入があったことが判明しました。

死亡保険金は相続財産に含まれないため、弊所で相続手続きをすることができないため、受取人である長男に、保険会社へご連絡していただき、死亡保険金の受取手続きをしていただきました。

 

そして、手続きをすすめていくと、お父様が、在職中勤務先の持株会を通じて、株式の購入をされていた形跡があったので、調査することにしました。

 

まず、『証券保管振替機構』に照会をかけ、どこの証券会社に証券口座を有していたかを確認しました。次に該当証券会社に照会をかけ、相続の手続きを行いました。

今回、相続する株式を売却した上で、現金で分けたいとのことでしたので、遺産管理人名義の口座を開設後、被相続人の証券を遺産管理人名義の口座へ移管し、移管後、株式を売却しました。

 

こういった諸手続きを経て、相続人の皆様へ無事相続財産を引き継ぐことができました。

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