母が病気で入退院を繰り返し、長くて2年ほどの命だと主治医から聞かされていた。母にも多少の預貯金が有り、父親もその存在を知っていたのだが、口座管理は母任せ。銀行にすら足を運んだことの無いありさまだった。

母が自分で立って、話が出来て、意思疎通、確認が出来る時点で、預貯金、通帳、印鑑、暗証番号などを確認しておくべきでした。

そうこうしている内に、急に母が寝込んでしまい、立てなくなり、痴ほうの症状が出てから亡くなるまでが早かった。慌てて銀行窓口、郵便局に出向いて、全額引き出したいと申請しても、「本人様来店が必要です」と言われ、凍結せざるを得なかった。解っていたとはいえ、すべてが後手後手だった。

母が亡くなったのを機に、年老いた父の財産、家屋を父の意思確認ができる「今」、息子の私が管理し凍結を防ぎ、相続をスムーズに行える環境にしておきたいと痛感した。

「相続」は、多かれ少なかれ、どこの家でも必ず聞く、処理することだと思うが、正式な、法律で決められた相続手続きをするには、当時、漠然と法律の専門家に相談しなければならないことくらいは知っていたが、実際にどこに相談をすればいいかわからなかった。

たまたま加古川経済新聞の記事が目に留まり、梅谷事務所「はりま相続ひろば」を知った。

一番頼りになったのは、「ワンストップ」で相続や遺言、手続きが完結すること。また、「家族信託」という、新しい？家族で家財を管理する仕組み？を知って、すぐさま相談にのっていただき、手続きをすべてお任せした。

私にとってタイミングよく見聞き出来たことが、運というか縁というか、良かったと思う。

パンフレットには、多くの書士先生、スタッフが写っているが、事務所は大変広く感じた。コロナ禍であったが、大変丁寧な対応で、相続までの手順、準備物、料金も明確に示していただき、安心して任せることができた。

手続きに関して、何度か足を運ぶことが有ったが、スケジュール感も示していただいていたので、時間を調整して出向くことができた。「家族信託」については、現時点では父も元気で意思も確認できる状況なので、特に今何か問題や相談事は発生していない。しかし、梅谷先生のもとで手続きができたことは、これから何か問題、相談事が出来たとしても、先生にご相談できる道筋が出来たことは安心材料の一つになりました。